会津でも古くから親しまれている花札
会津の四季や歴史・文化を
知ってもらうための
オリジナル花札ができました

遊び方は2人で遊ぶ「こいこい」と3人で遊ぶ
「花合わせ」という遊び方が一般的です。
「こいこい」は勝負勘・度胸・かけひき・冷静さを
必要とする知的ゲームです。
同じ遊び方でも地域によってルールが異なったり
地域独特の遊び方もあり海外にも広く知られています。
「会津花札」は会津の文化や
民俗、自然、名所・旧跡を図柄に取り入れ
花札遊びをしながら会津を学んだり
感じていただける花札となっています。
お年寄りから子供まで家族や友達と
コミニュケーションや記憶・脳内トレーニングを
しながら遊べる日本古来のカードゲームが
会津バージョンになって登場しました。
「会津花札」で遊びながら
家族の絆や友情を深めてみませんか。

1月 漆器に観音

松に代わるは会津漆器。会津地方に古くから伝わり、職人が一つ一つ丁寧に仕上げる伝統工芸品の一つ。光札には観音。高台にそそり立つ、大きな白い会津慈母大観音は、会津盆地に暮らす人々を温かく見守る。

2月 梅にろうそく

花も咲かない厳しい会津の冬に仏壇を彩る絵ろうそく。雪にあたたかく灯る会津絵ろうそく祭りは冬の風物詩。
冬は蔵の町の喜多方ラーメンがより一層美味しくなる。

3月 桜に磐梯

桜の遠景には磐梯山。「天に掛かる岩の梯子」に例えられる霊峰であり、会津の宝の山。カス札には幕末・明治時代を生きた新島八重。凛々しく勇ましく戦ったその姿は後に「幕末のジャンヌ・ダルク」と呼ばれる。

4月 藤に宿場

江戸時代、会津若松と日光今市を結んだ大内宿。藤が咲き誇る下郷の宿場には数十軒の茅葺き屋根の民家が並び、人々の江戸への旅路の宿駅としてにぎわった。種札の葱蕎麦は、箸 の代わりに1本ネギでいただく名物。

5月 菖蒲に彼岸獅子

初夏に10万株の菖蒲が咲き誇る外苑「あやめ苑」を持つのは、会津総鎮守・伊佐須美神社。
種札には彼岸獅子。荒々しく舞う獅子が、長い冬の終わり、そして春の訪れを会津に告げる。

6月 ソースかつ丼に粟饅頭

牡丹の蒔絵の器にソースかつ丼。お店や地域ごとに、その地ならではの味に出会える会津名物。卵焼きが敷かれているのは柳津風。種札には蒔絵蝶に粟まんじゅう。「災害に〔あわ〕ないように」との人々の願いを込められている。

7月 葵にベコ

猪に代わるは、厄よけのお守りとして愛されている会津赤べこ。
柳津虚空蔵尊「圓蔵寺」を建立を助けた赤い牛の張り子。萩の位置には会津若松市の花・たちあおい。鶴ヶ城はじめ市内に植えられている。

8月 芒に鶴ヶ城

芒の向こうは難攻不落とうたわれた会津の名城、鶴ヶ城。その赤瓦は戊辰戦争の頃にも使われており、昭和40年に人々の手によってよみがえった。空には雁に代わって猪苗代湖へ向かう白鳥が群れを成す。

9月 風車にこづゆ

菊に変わるは、薄い竹を編み鮮やかな色紙を貼った風車。商売繁盛の願いが込められた縁起物。種札には会津の代表的な郷土料理こづゆ。もともとは武家料理で、現在はおめでたい時に必ず作られる会津の味。

10月 小法師にお殿様

紅葉と遊ぶは転んでもすぐに立ち上がるところから、七転八起の象徴とされている起き上がり小法師。種札には会津松平藩9代目藩主、松平容保公。京都守護職として時の孝明天皇の厚い信頼を得た。

11月 柳にゆかりの人物

短冊には、武士達よりも武士らしく生きる最強の剣客集団「新選組」。カス札には飯盛山の六角三層のお仏堂、さざえ堂。種札には民謡「会津磐梯山」に唄われる小原庄助。大好きな朝寝、朝酒、朝湯で身上をつぶした。光札には故郷の湖畔に佇む野口博士。

12月 桐ゲタに唐人凧

光札には桐ゲタと唐人凧。江戸時代から若松近郊であげられていた唐人凧。鶴ヶ城で戦う兵たちを鼓舞した勇壮な唐人武者は会津の冬空に悠然と舞う。日本屈指の質を誇る会津桐は職人の手で履きやすい下駄になる。
会津花札遊び方動画(YouTube)
花札の定番 こいこい あそびかた
「こいこい」の簡単なルールで遊べる方法をご紹介します。
一度覚えてしまえば、みんなで楽しく遊べる花札こいこいです。
■準備するもの:会津花札
■プレイ人数:2人用
花札 こいこい ゲーム準備
① 親(先手)を決める
裏向きの札を1枚ずつめくり、月の早いほうが初回の親となります。
② 札を配る
「各プレイヤー」手持ち札8枚札を対戦相手に見えない様に伏せて配り、「場」に置いた8枚の札は表にして見えるように置きます。余った「山札」は、各プレイヤーの中央に置きます。
花札 こいこい ゲーム開始
③ 手持ち札を出す
「親(先手)のプレイヤー」は「場」に出ている札を見て、「手持ちの札」と同じ月があったら「手持ち札」から出して「場の札と手持ち札」の2枚を獲得できます。また、「場」に出ている札と「手持ちの札」で出せる札がない場合は、「手持ちの札」から1枚「場」に置きます。
④ 山札をめくる
③の手順が終わったら、「山札」から1枚めくり、「場」に出ている札と同じ月がある場合は、「めくった札と場の札」2枚を獲得できます。また、「めくった札」も「場」にない場合は、「場」にそのまま置き、次のプレイヤーの番となります。
役が出るまで各プレーヤは③④の手順を繰り返します
こちらをクリックすると役の種類や点数が確認できます
⑤ 役がでたらゲーム継続の選択
相手の確定札とにらめっこしてゲーム継続するか、継続しないかの選択をしましょう。
勝負(下げ)
その時点で、継続しない場合は「勝負(下げ)」の選択をします。
こいこい
まだ、役が出そうな場合は継続する「こいこい」の選択をします。
こいこいした後に、相手が「勝負」の宣言をした場合は相手の勝ちです。
両者役が出来ず、取り札がなくなったら
ゲーム終了です。この時の勝敗は、取り札にできた『出来役』の合計点が高い方の勝ちです。(下記点数一覧)
五光(ごこう)15点
光札を全て集めた役
四光(よんこう)10点
三光(さんこう)6点
タネ 5点
種札を5枚集めた役。
1枚増えるごとに1点増
月見酒 5点
月見で一杯。会津の地酒でどうぞ
花見酒 5点
花見で一杯。会津の地酒でどうぞ
赤短 5点
赤い短冊札で文字が書き込まれている札
青短 5点
青い短冊3種類
タン 5点
短冊札を5枚集めた役。6枚目から1枚増えるごとに1点増
猪鹿蝶(いのしかちょう)
この花札ではべこうまちょう
カス 1点
素札を10枚集めた役。11枚目から1枚増えるごとに1点増えます